まさかのサタン試験官降臨で、緊張が走る。

いやいや、走るのはキンチョーじゃねぇ。
俺だ!

そんな事も言えないほどの緊張感。

ああ、キンチョーの春 日本の春。
 
 
信号待ち。
内堀通りを挟んで、サタン試験官と対峙した。

サタン試験官は、『75T』というTシャツを着ていた。
選ばれし者しか着る事のできないTシャツ。
まさに戦闘服。

ところが、サタン試験官。
いきなりその75Tを脱ぎだしたではないか!

えっ!?
ええっー!?

ひょっとして、ひょっとして、ダーハダカで走るんすか!?
 
 
75Tを脱いだサタン試験官。

現れたのは・・・
 
 
また、75Tだった!!
しかも、同じ色!!

えっ!?
ええっー!?

75T オン 75T。

サタン試験官。

あなたは、

あなたは、
 
 
マトリョーシカっすか?
 
 
***
 
 
信号が変わり、いよいよサタン試験官のもとへ。

『9時スタート』とか言っておきながら、10分以上遅刻。

サタン試験官は、かなり待ちくたびれた様子。

やばいなぁ。やばいなぁ。

内堀通りは、まさに三途の川だった。

ここを渡れば、そこはHell。
 
 
Knockin’ On Hell’s Door
 
 
俺は遂に禁断の扉を開けてしまった。
 
 
***
 
 
挨拶もそこそこに、

じゃあ行きますか!

的な雰囲気に。

「あのー、皆さん。どうぞ自分のペースでガンガン走ちゃってくださいね。」

俺はダメもとで言ってみた。

答えはもちろん、NO!

試験官たちは、俺の後からついて来る気マンマン。

腹を括って、スタートする事にした。
 
 
と思ったら、サタン試験官が何やらコソコソやっている。

ん!?
どうしたんすか?

ピンクのぼっち練ゼッケンを取り出して、つけようとしていた。

律儀!
律儀っすよ、サタン試験官!
 
 
しかし。
なかなか装着できない様子。

地面は割れるのに、安全ピンには弱いサタン試験官。
 
 
挙句、

「やっぱいいや。」
 
 
えっ!?
ええっー!?

つけないんかい!
 
 
***
 
 
そんなこんなで、ようやくスタート。

俺が先頭で、試験官たちが後ろからついてくる形となった。

地獄の使者たちを引き連れて走るなんて、かなりのプレッシャー。

背後から、

「いいペースだ。」

「いや、ちょっと速くない?」

なんて会話も聞こえてくる。

俺は5秒おきに時計を確認した。
 
 
2キロ過ぎ。
長い下り坂に差し掛かった。

サタン試験官が、突然俺の前に出てきた。
下りで飛ばし過ぎないように、ペースをコントロールしてくれているようだ。

気が付くと、ターミネーター試験官が俺の横に。

もしやと思って後ろを振り返ると、すぐ後ろにディアボロス試験官。

えっ!?
ええっー!?

まさか、囲まれてる?
 
 
***
 
 
下り坂を終えても、このフォーメーションは崩れなかった。

桜田門を過ぎた辺りで、サタン試験官が前方を指差して言った。
 
 
「あれはヘラクレス試験官だ!」
 
 
えっ!?
ええっー!?

まだ試験官がいるのかよ!
ヘラクレス試験官って何だよ!
 
 
指差す方向をみると、ひとりの男が走っていた。
明らかに筋肉のつき方がおかしい。
 
 
男に徐々に接近。

そして、フォーメーションは完成した。
 
 
逃げ場の無い、『地獄のフォーメーション』。

黄色い声援なんて、もちろんない。
 
 

地獄のフォーメーション
地獄のフォーメーション

 
 
俺は皇室関係者かよ!
もしくは、羽生名人の穴熊囲いかよ!

って位、鉄壁の守り。
 
 
ソツケンは順調に1周目を終え、2周目に突入した。
 
 
続く・・・。
 
 
 
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